理論よりもエピソード、説明よりも演技力が大切

「昨日、ウチの課長が、突然こんなことを言ったんですよ」
ある日の飲み会でのこと。会話の谷間で間を持たせようとして、その話は始まった。

「ガチャピン……あ、ガチャピンって社内での僕のニックネームなんですけどね、『ガチャピン、このあいだ二課の田中から、山田課長って”次長課長”のボケのほうに似てますよね、って言われてな。伊藤課長って誰だ、って聞いたら、あいつ、きょとんとしているんだよ。ウチに伊藤なんて課長はいねえよなあ』って。そりゃ、『伊藤課長じゃなくて、お笑いの”次長課長”ですよ』って説明しようと思ったけど、面倒くさいから、『課長に食わせるタンメンはありません』って彼らのネタを言ったら、『はあ?』って……ものの見事に外しちゃいました(笑)とこれを、「ウチの課には山田という課長がいて、別の課の田中という男性から、次長課長の……(中略)……ところが山田課長は次長課長を伊藤課長と聞き間違えて……(後略)なんてバカ丁寧に説明していたら、聞いているほうは途中で飽きて別の話をし始め、せっかくの会もいきなりお開きということにもなりかねない。

女性は、いくら理路整然とした説明をされても興味を示さない。そのかわり、情景がダイレクトに浮かぶエピソードを伝えたときの「食いつき」はバツグンだ。

そこで重要になるのが、エピソードの内容ももちろんだが、それよりも伝えるための「演技力」。
山田課長のエピソードを話すときには、山田課長になりきらなければならない。似ている必要はない。だって、その場にいる人は山田課長を知らないのだから。キミではない別の人格になりさえすればいいのだ。
声のトーンやスピードを変えたり、身振り手振りを加えたり。それほど難しいことではないだろう。

女性は、理論よりもエピソードが好きだ。ニュース番組よりもワイドショーを好む。

「どうしてやせるのか」ではなく「私はこうしてやせた」という事実に興味が向く。

キミの仕事を説明するときに、「流通関係」とか「コンピュータ関係」とか言っても、彼女の頭の中には何の映像も浮かばない。
「某スーパーに冷凍食品を納品したときに、温度管理を間違えて解凍してしまったこと」などを話さなければダメなのだ


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2011年10月27日 | コメント/トラックバック(0)|

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